衣料品の値段
コートの調査は 11・12・1月だけ
消費者物価指数では、季節外れの月の衣料品が前の月から据え置かれます。マフラーは126か月のうち56%、コート類は67%が前月とまったく同じ値でした。測った値になっていないので、値段が下がる時期の一覧には載せていません。
では実額のほうならどうか。もとになっている小売物価統計調査を、2024年の81市ぶん開いて数えました。そろいません。
季節外れの月は、そもそも調査していない
男子用コートと婦人用コートは、11月・12月・1月しか調査がありません。その3か月ですら81市のうち47市です。2月から10月は、全市が空欄でした。マフラーは11〜2月のみ、セーター(カーディガン・長袖)は10〜3月のみです。
季節ごとに、別の品物を測っている
同じ「婦人用Tシャツ」に銘柄が2つあり、調査期間が重なりません。
長袖または7分袖・綿化繊混のものが9〜3月、半袖・綿100%・プリントのものが4〜8月です。セーターも同じで、カーディガン長袖が10〜3月、プルオーバー半袖が4〜8月に分かれています。つなげて12か月にすると、冬は長袖の値段・夏は半袖の値段を並べたことになります。
1年ある品目は、ほとんど動かない
1年を通して調査があるものもあります。サンダルは12月が1.033倍・1月が0.972倍で幅1.06倍、婦人用ストッキングは幅1.003倍でした。81市のうち74市・78市が、12か月のうち6か月以上まったく同じ値です。
衣料品に「12か月ぶんの値段」という測り方が、そもそも存在しません。消費者物価指数の据え置きは、指数の都合ではなく、もとの調査に値が無いことの現れでした。
出典:総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)結果表1 調査品目の月別価格及び年平均価格」(確認日 2026年9月1日)