洗濯機(洗濯乾燥機)
安い:8月・9月 高い:11月・12月
9月から10月にかけて1割以上はね上がり、そこから翌年9月にかけてまっすぐ下がります。年間で3割の差があり、この一覧でもっとも大きく動く品目です。8月・9月がいちばん安く、11月・12月がいちばん高くなります。
「安い時期に買いたい」と思っても、実際にいつ安いのかを測った数字はあまり見かけません。総務省の消費者物価指数には、品目ごとの価格が1970年から毎月あります。ここでは、そこから7年ぶんの平均をとって、月ごとの値段の動きを出しました。
分かったことは3つです。
ひとつめ。家電の値段は、季節ではなく新しい型が出る周期で動きます。 そしてその周期は品目ごとに違います。 洗濯乾燥機は9月、全自動洗濯機は5月、電子レンジは5月、炊飯器は6〜7月がいちばん安い月でした。
ふたつめ。いちばん売れる月が、いちばん安いものがあります。 おもちゃは12月が年平均の0.92倍で、1年でもっとも安くなります。
みっつめ。旅行にかかわるものは需要そのままに動きます。混む時期が高い時期になるのは、この分野だけです。
家電の値段は、暑い・寒いでは動きません。新しい型が出た月に値段が戻り、そこから次の型が出るまでゆっくり下がっていきます。 下がりきったところが買い時です。品目ごとに新しい型が出る月が違うので、安い月も違います。
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| 品目 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 洗濯機(洗濯乾燥機) 安い8月・9月 / 幅30% | 1.08 | 1.04 | 1.01 | 0.98 | 0.95 | 0.92 | 0.89 | 0.87 | 0.86 | 1.11 | 1.16 | 1.13 |
| 洗濯機(全自動洗濯機) 安い4月・5月 / 幅29% | 0.96 | 0.94 | 0.90 | 0.88 | 0.85 | 1.00 | 1.13 | 1.14 | 1.10 | 1.08 | 1.04 | 0.99 |
| 電子レンジ 安い4月・5月 / 幅21% | 0.98 | 0.97 | 0.93 | 0.92 | 0.89 | 1.00 | 1.08 | 1.10 | 1.09 | 1.03 | 1.02 | 0.99 |
| 電気炊飯器 安い6月・7月 / 幅17% | 1.03 | 1.02 | 0.98 | 0.97 | 0.95 | 0.91 | 0.91 | 1.00 | 1.04 | 1.08 | 1.06 | 1.04 |
| 冷蔵庫 安い9月・10月 / 幅19% | 1.03 | 1.05 | 1.06 | 1.08 | 1.06 | 1.01 | 0.97 | 0.94 | 0.92 | 0.90 | 0.95 | 1.02 |
| ルームエアコン 安い1月・2月 / 幅16% | 0.95 | 0.94 | 0.95 | 1.03 | 1.10 | 1.08 | 1.04 | 1.01 | 0.99 | 1.00 | 0.97 | 0.95 |
安い:8月・9月 高い:11月・12月
9月から10月にかけて1割以上はね上がり、そこから翌年9月にかけてまっすぐ下がります。年間で3割の差があり、この一覧でもっとも大きく動く品目です。8月・9月がいちばん安く、11月・12月がいちばん高くなります。
安い:4月・5月 高い:7月・8月
同じ洗濯機でも、乾燥機つきとは山と谷が半年ずれます。5月から6月にかけてはね上がり、そこから翌年5月にかけて下がります。4月・5月が安く、7月・8月が高い。 乾燥機つきを買うなら夏、乾燥機なしを買うなら春です。
安い:4月・5月 高い:8月・9月
全自動洗濯機とほぼ同じ形です。5月が底で、6月から7月にかけて1割上がります。4月・5月に買うと、8月・9月より2割ほど安く買えることになります。
安い:6月・7月 高い:10月・11月
6月と7月が底で、8月から10月にかけて戻ります。新しい型が夏の終わりに出るためで、梅雨のころがいちばん安いという珍しい形になります。
安い:9月・10月 高い:3月・4月
9月と10月が底で、そこから翌年4月にかけて上がります。「冷蔵庫は秋が買い時」とよく言われますが、統計でもそのとおりでした。ただしこの品目は年による差がやや大きく、7年のうちで最大0.11のぶれがあります。ほかの品目より幅を広めに見てください。
安い:1月・2月 高い:5月・6月
暑い時期がいちばん高いわけではありません。 高いのは5月と6月で、工事がいちばん混む8月にはもう年平均に戻っています。安いのは12月から3月です。値段だけを見るなら冬、工事の空きも見るなら10月から11月が有利になります。
こちらは、使いたい人が増える時期に高くなります。買うのを半年ずらせるなら、需要が引いた月が安くなります。
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| 品目 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 空気清浄機 安い8月・9月 / 幅17% | 1.08 | 1.06 | 1.06 | 1.03 | 1.01 | 0.98 | 0.96 | 0.92 | 0.91 | 0.95 | 1.02 | 1.04 |
| カラオケルーム使用料 安い6月・7月 / 幅15% | 0.99 | 0.98 | 1.00 | 0.98 | 0.98 | 0.97 | 0.98 | 1.07 | 0.98 | 0.98 | 0.98 | 1.12 |
安い:8月・9月 高い:1月・2月
花粉と乾燥の季節に向けて上がり、1月と2月が頂点になります。底は8月と9月で、需要がもっとも薄い時期です。次の花粉の季節に備えるなら、夏のうちに買うほうが安く済みます。
安い:6月・7月 高い:8月・12月
1年のうち10か月はほとんど動かず、8月と12月だけがはね上がります。 夏休みと忘年会の時期に特別料金が入るためです。裏を返せば、その2か月を外せばいつでも同じということになります。
ここに並ぶものは、いちばん売れる時期がいちばん安いか、シーズンが終わったところで安いかのどちらかです。家電のような周期ではなく、店どうしの競争と売り切りで決まります。
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| 品目 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 組立玩具 安い11月・12月 / 幅11% | 1.00 | 1.01 | 1.03 | 1.02 | 1.01 | 1.02 | 1.02 | 0.98 | 1.02 | 1.00 | 0.97 | 0.92 |
| 子供服(シャツ・セーター類) 安い7月・8月 / 幅13% | 0.97 | 0.98 | 0.97 | 1.05 | 1.05 | 1.03 | 0.96 | 0.92 | 1.04 | 1.02 | 1.01 | 1.00 |
| 女性の衣料(シャツ・セーター類) 安い3月・8月 / 幅10% | 0.97 | 0.95 | 0.94 | 1.03 | 1.03 | 1.02 | 0.98 | 0.95 | 1.05 | 1.04 | 1.04 | 1.02 |
安い:11月・12月 高い:3月・7月
おもちゃは12月がいちばん安い。 年平均の0.92倍で、他の月より1割ほど下がります。11月も0.97倍です。いちばん売れる時期に、いちばん値引きが出るという珍しい形です。逆に3月から7月にかけては、年平均より2%ほど高いところで動きません。誕生日のために春に買うより、クリスマスの時期にまとめて買うほうが安く済みます。
安い:7月・8月 高い:4月・5月
8月が年平均の0.92倍で、いちばん安くなります。7月も0.96倍です。夏物の売り切りと、秋物が入れ替わる直前が重なるためです。高いのは4月・5月と9月で、新学期と衣替えの時期にあたります。買う時期を1〜2か月ずらせるなら、7月と8月です。
安い:3月・8月 高い:9月・10月
3月が0.94倍、8月が0.95倍で、どちらもシーズンの終わりにあたります。冬物は3月、夏物は8月に下がるということです。高いのは9月・10月で、秋物が出そろう時期になります。
需要につれて値段が動くのは、この分野だけです。 ほかの生活サービスは、混む時期でも定価が動きません。それぞれのページに、混み方と合わせた12か月の表があります。
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| 品目 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 航空運賃 安い1月・4月 / 幅21% | 0.94 | 0.95 | 1.03 | 0.95 | 0.96 | 0.96 | 1.06 | 1.15 | 1.01 | 1.00 | 0.99 | 1.00 |
| 宿泊料 安い1月・6月 / 幅15% | 0.95 | 0.98 | 0.98 | 1.00 | 1.00 | 0.96 | 1.00 | 1.10 | 0.99 | 1.03 | 1.02 | 0.99 |
| パック旅行費 安い11月・6月 / 幅20% | 0.99 | 0.97 | 1.00 | 1.03 | 1.00 | 0.97 | 1.01 | 1.11 | 0.99 | 0.97 | 0.91 | 1.03 |
| ゴルフプレー料金 安い1月・2月 / 幅18% | 0.90 | 0.90 | 0.95 | 1.05 | 1.08 | 1.06 | 0.96 | 0.96 | 0.99 | 1.08 | 1.06 | 1.02 |
安い:1月・4月 高い:7月・8月
この一覧でもっとも需要に忠実な品目です。8月が年平均の1.15倍、1月が0.94倍。ただし10月・11月・12月はほぼ年平均どおりで、混む月がそのまま高い月とは限りません。
安い:1月・6月 高い:8月・10月
8月だけがはっきり高く、次いで紅葉の10月・11月です。1月がいちばん安くなります。大型連休のある5月は、月の平均では年平均どおりでした。
安い:11月・6月 高い:8月・4月
消費者物価指数のパック旅行費は海外向けのものです。8月が頂点で、11月がいちばん安くなります。その11月は、出国する日本人の数がむしろ年平均の1.10倍と多い月です。 人の多さと値段が逆に動きます。年による差がやや大きい品目です。
安い:1月・2月 高い:5月・10月
需要ではなく季節そのもので動きます。気候のよい5月と10月が高く、寒い1月・2月と暑い7月・8月が安くなります。1月・2月は年平均より1割安く、年間でもっとも安い時期です。
総務省統計局「消費者物価指数」の品目別価格指数(全国・月次・原数値)を使いました。観光需要が政策で大きく動いた2020年から2022年は外し、2016〜2019年と2023〜2025年の7年ぶんを平均しています。
各月の値は、年平均で割ったものではなく、その月をまん中に置いた12か月の移動平均に対する比です。年平均で割ると、1年のあいだに物価が上がっていく分がそのまま季節に混ざり、「12月がいちばん高い」という結果が量産されてしまいます。
数字は全国の平均です。店ごとの値引きやセールはこれとは別に動きます。ここで分かるのは「その月は平年より高いか安いか」であって、いくらで買えるかではありません。
幅だけを見れば、もっと大きく動く品目があります。マフラーは28%、温風ヒーターは22%、コート類は20%前後です。それでも載せていません。
消費者物価指数は、その品目が店頭に無い月の価格を前の月から据え置きます。マフラーは2016年からの126か月のうち56%が前の月と同じ値、温風ヒーターは48%、コート類は67%が同じ値でした。つまり夏のマフラーの値段は、測った値ではありません。12か月の形が測った値になっていないものは、この一覧に載せない決まりにしています。
では実額のほうならそろうのかも確かめました。そろいません。もとになっている小売物価統計調査では、男子用コートと婦人用コートは11月・12月・1月しか調査がありません。しかも同じ「Tシャツ」に長袖と半袖の2つの銘柄があり、期間が重ならないように調査されています。つなげて12か月にすると、冬は長袖・夏は半袖の値段を並べたことになります。数字と数え方は調べたけれど繁忙期が無かったものに書きました。
載せているのは、幅が9%以上あり、据え置きが25%未満で、年ごとのぶれが小さい品目です。冷蔵庫とパック旅行費だけは年ごとのぶれがやや大きく、そのことをそれぞれの説明に書いたうえで載せています。
出典:総務省統計局「消費者物価指数 長期時系列データ(品目別価格指数・全国・月次)」(確認日 2026年8月31日)
同じやり方で調べて、月による差がほとんど無かったものも挙げておきます。混む時期があっても、値段は動きません。
新車(幅0)・車検の点検整備費(幅0)・民営家賃(幅0)・理髪料(幅0)・パーマネント代(幅0)・自動車教習料(幅0)・高速道路料金(幅1)・タクシー代(幅1)・映画観覧料(幅1)・ボウリングゲーム代(幅1)・クリーニング代(幅1)・葬儀料(幅1)・鉄道運賃(幅2)・宅配便の運送料(幅2)・テーマパーク入場料(幅6)。
たとえば新車は、決算期の3月と9月に値引きが出ると言われます。それを否定する数字ではありませんが、全国の平均としては月による差が出ていません。 値引きは車種と販売店と在庫の状況ごとの交渉で決まるもので、時期で決まるものではないということです。
遊園地の入場料も、月と月のあいだの差は6%しかありません。日付ごとに価格を変える仕組みが広がっていますが、それは同じ月の中の話で、月をまたいだ差にはなりません。安い月を探すより、その月の中で安い日を探すほうが効きます。
ここまでは「同じものを買うときの値段」の話でした。支払う総額は、それとは別に動きます。
分かりやすいのが学習塾です。消費者物価指数で「補習教育」の月別の動きを見ると、年平均比の幅は1%。授業料の単価は1年を通してまったく動きません。
ところが経済産業省の統計で、学習塾の売上高を受講生数で割ると、1人あたりの支払額は8月が年平均の1.30倍、12月が1.26倍になります。いちばん安い5月(0.77倍)と比べると1.7倍です。受講生の数そのものは1年で15%しか動きません(2015〜2019・2023・2024年の7年平均)。
つまり、値上がりしているのではなく、夏期講習と冬期講習のぶんを追加で取っているということです。単価と支払額は別々に動きます。
同じことは旅行にも当てはまります。8月の宿泊料が1.10倍でも、泊数が増えれば支払いはそれ以上に増えます。「高い時期」と「お金がかかる時期」は、同じではありません。 このページが答えているのは前者です。
混み方とあわせて見るなら年間タイミングマップ、 働く側から見るなら働く人から見た年間マップがあります。 数字の作り方はデータの作り方をご覧ください。