エアコンの取り付けの繁忙期・閑散期

エアコンの取り付けと買い替えは、7月から8月に依頼が集中します。この時期は工事まで1〜3週間待つこともあり、値引きの交渉も通りにくくなります。落ち着いて頼めるのは10月から1月です。3月は引越しにともなう設置で、小さな山が来ます。

  • 混む:7月・8月
  • 空く:10月・11月
  • 対象:全国の一般的傾向
  • 最終確認:2026年8月29日

今日のタイミング

2026年9月15日(火)時点

信頼度 C/月単位まで

9月のエアコン室内機の販売数量(工場から流通へ) 0.86 年平均を 1.00 としたときの倍率 経済産業省

混雑

早めに動くことをおすすめします。

このテーマは地域差・店舗差が大きいため、数値ではなく段階で示しています。

価格傾向 通常 本体の価格は年平均の0.99倍/12か月で7番目に高い
予約 ★★★★ 早め推奨 希望の日が取れるかどうか。★が多いほど取りにくい /12か月で4番目に取りにくい
工事までの日数 長め この水準なら工事の2〜3週間前が目安
狙い目 普通 混雑・価格・予約・待ちを、この分野の重みで合成した値。100 に近いほど条件がよい
0〜100はこのエアコンの取り付け自身の1年のなかでの位置です。ほかの分野と比べた値ではありません。 年間の傾向を9月15日に当てはめた目安です。実測の混雑ではありません。
なぜこの判定なのか

エアコンの取り付けの判定は、月ごとの基準だけで出しています。 このテーマは信頼度 C のため、旬・曜日・特定の日による補正は使いません。 持っていない精度で日を選ばせないためです。

  • 9月の基準
    残暑の駆け込みが残ります。下旬に向けて落ち着いていきます。
    混雑

この判定のもとにした情報

  • 実績データ 経済産業省生産動態統計調査 機械統計 統計表一覧(時系列表・年報)
    経済産業省 / 対象 2025年 / 最終確認 2026年8月29日

    セパレート形エアコン室内機(7.1kW 以下)の月別販売数量を、2024 年・2025 年の年報と 2026 年 6 月確報の時系列表から集計した。 年平均を 1.00 としたとき、2024 年は 7 月 1.60・6 月 1.55 が最大、10 月 0.69 が最小。2025 年は 6 月 1.62・7 月 1.54 が最大、10 月 0.68 が最小。 2 年でほぼ同じ形になる。最大と最小の比は 2.3 倍。 ただしこれは工場から流通への販売数量であり、家庭に取り付けられた台数ではない。 実際の工事の山は、この数字より 1 か月ほど後ろにずれる。8 月に数字が落ちるのは、 販売店が 6〜7 月に仕入れを終えているためで、8 月に工事が減るという意味ではない。

    www.meti.go.jp で開く
  • 実績データ 商業動態統計調査 時系列データ(家電大型専門店 商品別販売額)
    経済産業省 / 対象 2024年 / 最終確認 2026年8月31日

    家電量販店の店頭での月別販売額。商品別に分かれており、 エアコンは「生活家電」に含まれる。2014 年からの月次がある。

    ★消費税の引き上げ前後(2014年・2019年)は駆け込みと反動が出るため外し、 コロナの 2020〜2022 年も外して、2016・2017・2018・2023・2024 年の 5 年で平均を取った。

    ★生活家電(暦日 1 日あたり・年平均を 1.00) 7 月 1.49 が突出し、12 月 1.12・6 月 1.11 が続く。最小は 10 月 0.77。

    ★この値は、エアコンの「出荷は工事より先行する」という主張の裏づけに使っている。 経産省 生産動態統計のエアコン出荷数量はピークが 6 月(1.59)なのに対し、 店頭の生活家電販売額はピークが 7 月(1.49)で、ちょうど 1 か月後ろにずれる。 さらに 8 月は出荷が 0.89 に落ちるのに、店頭は 1.05 と高いまま。 出荷 → 店頭 → 工事、という順に山が動いていることが、2 つの統計で確かめられる。

    ★生活家電にはエアコン以外(冷蔵庫・洗濯機など)も含まれるため、 エアコン単独の動きではない。時期のずれを見るためだけに使っている。

    www.meti.go.jp で開く
  • 過去傾向 エアコン取り付けに良いタイミングは?|繁忙期を紹介
    株式会社泰洋電工 / 最終確認 2026年8月29日

    電気工事業者による、自社の受注実績にもとづく説明。 繁忙期を 7〜8 月(買い替え)と 3〜4 月(引越しにともなう設置)とし、 予約が取りやすい時期を 5〜6 月と 9〜10 月、および冬季としている。

    www.taiyodenko.co.jp で開く
  • 過去傾向 エアコン工事の混雑状況は?予約待ち期間と対策を徹底解説
    KD(小山田電工/浜松市) / 最終確認 2026年8月29日

    エアコン工事業者による説明。5 月から 8 月にかけて混雑が強まり、7〜8 月が頂点。 1 月から 4 月の通常期は数日から 1 週間程度で工事できるが、 繁忙期は 1〜3 週間待つことも珍しくない、としている。

    www.koyamadenkou.com で開く
  • 過去傾向 夏のエアコン工事はなぜ待つのか?繁忙期のリアルと最短で工事する方法
    株式会社ACサポート / 公開 2025年3月7日 / 最終確認 2026年8月29日

    エアコン工事の協力業者を募集している会社による説明。 6 月中旬から 8 月にかけて 1〜2 週間待ちが常態化するとし、 その理由として、工事に資格と技能が要るため繁忙期に人を増やせないこと、 真夏の屋外作業そのものが過酷で 1 日にこなせる件数が落ちることを挙げている。 閑散期は 4〜5 月としている。

    ac-sprt.com で開く
  • 実績データ 消費者物価指数 長期時系列データ(品目別価格指数・全国・月次)
    総務省統計局 / 対象 2025年 / 最終確認 2026年8月31日

    品目ごとの価格指数を、1970 年 1 月から月次で公表している(原数値・季節調整前)。 このサイトが持っている唯一の「価格そのもの」の実測値である。

    ★測り方 観光需要が政策で大きく動いた 2020〜2022 年を外し、 2016〜2019・2023〜2025 年の 7 年を使う。

    年平均で割るのではなく、中心化 12 か月移動平均に対する比で出す。 年平均比だと、年内に物価が上がっていく分がそのまま季節に混ざり、 «12 月がいちばん高い» という結果が量産される。実際、テーマパーク入場料は 年平均比では幅 9(12 月が最高)だが、移動平均比では幅 6(3 月が最高)になった。 後者が季節である。前者は値上げである。

    ★実際に動く品目(年平均を 1.00 としたときの幅) 航空運賃 21(8 月 1.15/1 月 0.94) パック旅行費 20(8 月 1.11/11 月 0.91) ゴルフプレー料金 18(5 月 1.08・10 月 1.08/2 月 0.90) ルームエアコン 16(5 月 1.10/2 月 0.94) 宿泊料 15(8 月 1.10/1 月 0.95)

    ★ほとんど動かない品目 レンタカー料金 9/テーマパーク入場料 6/鉄道運賃(JR)2/運送料 2/ ボウリングゲーム代 1/クリーニング代 1/文化施設入場料 2/映画観覧料 1/ 自動車教習料 0/葬儀料 1/タクシー代 1/高速自動車国道料金 1/ 理髪料 0/パーマネント代 0/自動車(新車)0/自動車整備費 0/民営家賃 0

    ★分かったこと。価格が需要につれて動くのは、旅行にかかわる品目だけである。 宿泊・航空・パック旅行は 8 月に 1.1 倍前後まで上がる。 ゴルフは季節そのもので動く(春と秋が高い)。 エアコンは需要より 2〜3 か月早く、5 月に高く 2 月に安い。 それ以外の生活サービスは、混む時期でも定価が動かない。

    ★このサイトでの使い方 価格の指数は「年平均比 1.00 を 50 とし、±1% を ±3 目盛り」で作る。 換算がすべてのテーマで共通なので、指数 60 はどのページでも 「年平均より 3% ほど高い」を意味する。

    www.stat.go.jp で開く

一番おすすめ

11月・10月・1月

年間のなかで、混雑・価格・予約のバランスがもっとも良い時期です。

避けたい時期

6月中旬〜8月

どうしてもこの時期しか動けない場合は、下の「この時期しか無理なら」をご覧ください。

何日前に動くか

繁忙期は工事の2〜3週間前
通常期は工事の数日〜1週間前

12か月で見る

エアコンの取り付けが混む月・空く月

信頼度 C/月単位まで

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エアコンの取り付けの12か月の傾向(月単位)
指標 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
エアコン室内機の販売数量(工場から流通へ) 年平均を 1.00 としたときの倍率 0.74 0.83 1.21 0.86 1.20 1.59 1.57 0.89 0.86 0.68 0.75 0.83
混雑度 上の値から作った目盛り
ルームエアコン(消費者物価指数) 年平均を 1.00 としたときの倍率 0.95 0.94 0.95 1.03 1.10 1.08 1.04 1.01 0.99 1.00 0.97 0.95
価格 上の値から作った目盛り やや安い やや安い やや安い 通常 高い やや高い やや高い 通常 通常 通常 やや安い やや安い
予約 ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★ ★★ ★★
工事までの日数 短め 短め 普通 短め 普通 長め かなり長い かなり長い 長め 短め 短め 短め
エアコン室内機の販売数量(工場から流通へ)は測った値です。経済産業省 生産動態統計、2024 年と 2025 年の平均。工場から流通への出荷なので、家庭に取り付けられる時期は 1 か月ほど後ろにずれる。 出典:経済産業省 経済産業省生産動態統計調査 機械統計 統計表一覧(時系列表・年報) ルームエアコン(消費者物価指数)は測った値です。総務省が毎月調べているルームエアコン本体の価格指数(2016〜2019・2023〜2025年の7年平均)。年内の物価の傾きを外すため、中心化12か月移動平均に対する比で出しています。工事費は含みません。 出典:総務省統計局 消費者物価指数 長期時系列データ(品目別価格指数・全国・月次) とても空いている 空いている 普通 混雑 かなり混雑 ピーク

月ごとの理由

1月

空いている

静かな時期です。暖房として使っていて不調に気づく人はいますが、工事の依頼そのものは年間で最も少ない部類に入ります。

2月

空いている

まだ落ち着いています。決算期に向けた値引きが出やすく、急がないなら条件の話をしやすい時期です。

3月

混雑

引越しにともなう取り外しと設置で、小さな山が来ます。出荷統計でも3月は年平均の約1.21倍に上がります。

4月

普通

引越しの波が引いて落ち着きます。工事業者が閑散期として挙げることの多い月です。

5月

普通

暑くなる前に動く人が出はじめます。業者によって「まだ空いている」「もう混み始める」と評価が分かれる月です。

6月

混雑

中旬から急に増えます。出荷統計でも6月は年平均の約1.59倍。この時点で予約が埋まりはじめます。

7月

ピーク

年間の頂点です。工事まで1〜3週間待つことが珍しくなくなります。真夏の屋外作業のため、1日にこなせる件数も落ちます。

8月

ピーク

頂点が続きます。出荷の数字は落ちますが、これは販売店が仕入れを終えているためで、工事の混雑は続きます。

9月

混雑

残暑の駆け込みが残ります。下旬に向けて落ち着いていきます。

10月

空いている

出荷統計では年間の底になる月です。翌日や数日で工事できる状態に戻ります。新しいモデルの入れ替え時期にもあたります。

11月

空いている

年間でもっとも落ち着いています。日程を選べて、条件の相談もしやすい時期です。

12月

空いている

暖房で不調に気づく人が出はじめますが、まだ静かです。年末年始は業者が休みに入るため、月内で動ける日数は減ります。

料金との関係

測ってみると、本体がいちばん高いのは真夏ではありませんでした。

総務省の消費者物価指数でルームエアコン本体の月別の動きを測ると、いちばん高いのは5月(年平均の1.10倍)と6月(1.08倍)で、工事が最も混む8月はすでに1.01倍と年平均に戻っています。いちばん安いのは2月(0.94倍)で、次いで1月(0.95倍)・12月(0.95倍)・3月(0.95倍)でした。差はおよそ16%です。

値段は「秋から冬にかけて」下がっていく

エアコンは各社が春に新しいモデルを出し、そこから店頭価格が少しずつ下がっていきます。夏の需要期に一度止まり、秋から冬にかけてさらに下がって、翌年2月ごろに底になります。混む時期と高い時期はずれていて、価格の山は需要の山より2〜3か月早く来ます。

したがって、本体の値段だけを見るなら11月から3月が有利です。この時期は工事の側にも余裕があるため、値段と日程の両方で条件がよくなります。ただし一つ前の型は在庫が終わればなくなるので、選べる機種は減っていきます。

なお、この指数は本体の価格で、取り付け工事費は含みません。工事費は業者ごとの見積もりで決まり、月別に集計した公表統計はありません。

何日前に予約するべきか

繁忙期は予約から工事まで1〜3週間かかることがあります。夏に使いたいなら6月上旬までに動くのが安全です。10月から2月であれば、数日から1週間程度で工事できることが多くなります。

避けられないときは

この時期しか動けない場合にできること

繁忙期を「避けてください」で終わらせません。時期をずらせない事情があることを前提に、 同じ時期の中で少しでも条件をよくする方法をまとめました。

壊れる前に替える

真夏に止まってから動くと、最も待つ時期に最も急ぐことになります。10年前後を過ぎた機種は、涼しい時期のうちに入れ替えを検討しておくと、日程も条件も選べます。

6月上旬までに予約を入れる

混みはじめるのは6月中旬です。夏に間に合わせたいなら、梅雨に入る前に予約を取ってしまうのが確実です。工事は先の日付で押さえられます。

平日の日中を選ぶ

土日は繁忙期でなくても埋まります。平日の日中に在宅できるなら、繁忙期でも比較的早い日程が残っています。

本体と工事を分けて考える

量販店の工事枠が埋まっていても、工事業者に直接頼めば早く入れることがあります。本体を先に確保し、工事を別に手配するという選び方もあります。

応急の手段を先に用意する

待つあいだをしのぐために、扇風機やサーキュレーターで空気を回す、日射を遮る、といった手当てを先に済ませておくと、無理な日程を取らずに済みます。

なぜエアコンの取り付けはこの時期に混むのか

エアコンの工事が夏に詰まる理由は、需要が増えることそのものより、増やせるのが需要の側だけだという点にあります。取り付けには電気工事と冷媒の取り扱いの技能が要るため、忙しくなったからといって人を増やすことができません。しかも真夏の屋外作業は地面の温度が40度を超える環境で、作業する側の消耗が激しく、1日にこなせる件数がむしろ落ちます。依頼が増えて処理能力が落ちるので、待ち日数が跳ね上がります。工事業者の説明では、繁忙期に1〜3週間待つことは珍しくないとされています。

根拠にした統計

月ごとの動きの土台には、経済産業省の生産動態統計にあるセパレート形エアコン室内機の月別販売数量を使いました。2024年と2025年の2年ぶんを年平均で割ると、6月から7月が1.5〜1.6倍、10月が0.68〜0.69倍。2年でほぼ同じ形になり、最大と最小の比は2.3倍にのぼります。

出荷の山と、工事の山はずれる

ただしこの統計は、工場から流通への販売数量です。家庭に取り付けられた台数ではありません。販売店は6月から7月に仕入れを終えるため、統計上の数字は8月に落ちます。しかし工事の現場が空くわけではありません。実際の工事の山は、この統計より1か月ほど後ろにずれます。このサイトでは、統計の形をそのまま混雑度にはせず、複数の工事業者が公表している繁忙期の説明と突き合わせて、7月・8月を頂点として置いています。

「1か月ずれる」ことは、別の統計でも確かめられる

出荷が工事より先行するというのは、業者の説明だけによる話ではありません。経済産業省の商業動態統計には、家電量販店の店頭での月別販売額があります。エアコンを含む「生活家電」で見ると、店頭のピークは7月(年平均の1.49倍)でした。工場から流通への出荷のピークは6月(1.59倍)ですから、ちょうど1か月ずれています。

さらに8月を見ると、出荷は0.89倍まで落ちるのに、店頭は1.05倍と高いままです。出荷 → 店頭 → 工事の順に山が動いていることが、2つの統計を並べるだけで見て取れます。このサイトが7月・8月を頂点に置いているのは、この並びの最後にあたるからです。

なお「生活家電」には冷蔵庫や洗濯機も含まれるため、エアコン単独の動きではありません。ここでは時期のずれを見るためだけに使っています。

3月にも小さな山がある

もう一つ、3月に小さな山があります。引越しにともなう取り外しと設置です。出荷統計でも3月は年平均の約1.2倍に上がっており、工事業者の説明とも一致します。逆に4月は波が引いて落ち着きます。

なぜ月単位までにとどめるか

なお、この統計は「販売された台数」であって「工事の予約件数」ではないこと、肩にあたる5月と9月については工事業者の間でも評価が分かれること、地域によって事情が大きく違うことから、このテーマは信頼度Cとし、月単位までの表示にとどめています。日別・旬別の判定は出していません。

期間で見る

エアコンの取り付けが動く連休・長期休暇

次に来る期間で、エアコンの取り付けが平常時からどれだけ離れるかです。 動かない期間は出していません。

あてはまらない場合・注意点

地域差 北海道と東北の一部では、冷房よりも暖房が中心で、エアコンそのものの普及率も本州とは違います。夏の集中は本州ほど極端になりません。逆に沖縄や九州南部では、暑い期間が長いぶん繁忙期も長く続きます。
年による差 猛暑の年は、故障による緊急の買い替えが一気に増えます。梅雨明けが早い年は繁忙期の立ち上がりも早くなります。逆に涼しい夏の年は、7月の山がなだらかになります。
事業者差 家電量販店で本体と工事をまとめて頼む場合と、工事業者に直接頼む場合とで、待ち日数はかなり変わります。量販店は工事を協力業者に振り分けるため、繁忙期は日程の融通が利きにくくなります。
事業者差 標準工事で収まるかどうかで、日程の取りやすさが変わります。配管の延長、室外機の壁掛けや屋根置き、コンセントの増設や電圧の切り替えが必要な場合は、下見が入るぶん日数がかかります。
働く人向け

エアコンの取り付けに関わる仕事の年間のリズム

ここから下は、利用する人ではなく、この分野で働く人・これから働く人に向けた内容です。

エアコン工事の現場は、年間の仕事が夏に極端に寄ります。6月中旬から8月にかけて依頼が集中する一方、資格と技能が要る仕事のため、その時期だけ人を増やすことができません。真夏の屋外作業は地面の温度が40度を超えることもあり、熱中症の危険と隣り合わせで1日に複数件を回ることになります。

10月から翌年2月は反対に静かになります。この落差の大きさが、この業種の特徴です。繁忙期の収入で1年をならす形になるため、閑散期にどう仕事をつくるかが、働く側にとっても事業者側にとっても課題になります。

データの根拠と更新履歴

このページの判定は、次の情報をもとに作成しています。 データの作り方もあわせてご覧ください。

  • 経済産業省 / 対象 2025年 / 最終確認 2026年8月29日

    セパレート形エアコン室内機(7.1kW 以下)の月別販売数量を、2024 年・2025 年の年報と 2026 年 6 月確報の時系列表から集計した。 年平均を 1.00 としたとき、2024 年は 7 月 1.60・6 月 1.55 が最大、10 月 0.69 が最小。2025 年は 6 月 1.62・7 月 1.54 が最大、10 月 0.68 が最小。 2 年でほぼ同じ形になる。最大と最小の比は 2.3 倍。 ただしこれは工場から流通への販売数量であり、家庭に取り付けられた台数ではない。 実際の工事の山は、この数字より 1 か月ほど後ろにずれる。8 月に数字が落ちるのは、 販売店が 6〜7 月に仕入れを終えているためで、8 月に工事が減るという意味ではない。

  • 経済産業省 / 対象 2024年 / 最終確認 2026年8月31日

    家電量販店の店頭での月別販売額。商品別に分かれており、 エアコンは「生活家電」に含まれる。2014 年からの月次がある。

    ★消費税の引き上げ前後(2014年・2019年)は駆け込みと反動が出るため外し、 コロナの 2020〜2022 年も外して、2016・2017・2018・2023・2024 年の 5 年で平均を取った。

    ★生活家電(暦日 1 日あたり・年平均を 1.00) 7 月 1.49 が突出し、12 月 1.12・6 月 1.11 が続く。最小は 10 月 0.77。

    ★この値は、エアコンの「出荷は工事より先行する」という主張の裏づけに使っている。 経産省 生産動態統計のエアコン出荷数量はピークが 6 月(1.59)なのに対し、 店頭の生活家電販売額はピークが 7 月(1.49)で、ちょうど 1 か月後ろにずれる。 さらに 8 月は出荷が 0.89 に落ちるのに、店頭は 1.05 と高いまま。 出荷 → 店頭 → 工事、という順に山が動いていることが、2 つの統計で確かめられる。

    ★生活家電にはエアコン以外(冷蔵庫・洗濯機など)も含まれるため、 エアコン単独の動きではない。時期のずれを見るためだけに使っている。

  • 株式会社泰洋電工 / 最終確認 2026年8月29日

    電気工事業者による、自社の受注実績にもとづく説明。 繁忙期を 7〜8 月(買い替え)と 3〜4 月(引越しにともなう設置)とし、 予約が取りやすい時期を 5〜6 月と 9〜10 月、および冬季としている。

  • KD(小山田電工/浜松市) / 最終確認 2026年8月29日

    エアコン工事業者による説明。5 月から 8 月にかけて混雑が強まり、7〜8 月が頂点。 1 月から 4 月の通常期は数日から 1 週間程度で工事できるが、 繁忙期は 1〜3 週間待つことも珍しくない、としている。

  • 株式会社ACサポート / 最終確認 2026年8月29日

    エアコン工事の協力業者を募集している会社による説明。 6 月中旬から 8 月にかけて 1〜2 週間待ちが常態化するとし、 その理由として、工事に資格と技能が要るため繁忙期に人を増やせないこと、 真夏の屋外作業そのものが過酷で 1 日にこなせる件数が落ちることを挙げている。 閑散期は 4〜5 月としている。

  • 総務省統計局 / 対象 2025年 / 最終確認 2026年8月31日

    品目ごとの価格指数を、1970 年 1 月から月次で公表している(原数値・季節調整前)。 このサイトが持っている唯一の「価格そのもの」の実測値である。

    ★測り方 観光需要が政策で大きく動いた 2020〜2022 年を外し、 2016〜2019・2023〜2025 年の 7 年を使う。

    年平均で割るのではなく、中心化 12 か月移動平均に対する比で出す。 年平均比だと、年内に物価が上がっていく分がそのまま季節に混ざり、 «12 月がいちばん高い» という結果が量産される。実際、テーマパーク入場料は 年平均比では幅 9(12 月が最高)だが、移動平均比では幅 6(3 月が最高)になった。 後者が季節である。前者は値上げである。

    ★実際に動く品目(年平均を 1.00 としたときの幅) 航空運賃 21(8 月 1.15/1 月 0.94) パック旅行費 20(8 月 1.11/11 月 0.91) ゴルフプレー料金 18(5 月 1.08・10 月 1.08/2 月 0.90) ルームエアコン 16(5 月 1.10/2 月 0.94) 宿泊料 15(8 月 1.10/1 月 0.95)

    ★ほとんど動かない品目 レンタカー料金 9/テーマパーク入場料 6/鉄道運賃(JR)2/運送料 2/ ボウリングゲーム代 1/クリーニング代 1/文化施設入場料 2/映画観覧料 1/ 自動車教習料 0/葬儀料 1/タクシー代 1/高速自動車国道料金 1/ 理髪料 0/パーマネント代 0/自動車(新車)0/自動車整備費 0/民営家賃 0

    ★分かったこと。価格が需要につれて動くのは、旅行にかかわる品目だけである。 宿泊・航空・パック旅行は 8 月に 1.1 倍前後まで上がる。 ゴルフは季節そのもので動く(春と秋が高い)。 エアコンは需要より 2〜3 か月早く、5 月に高く 2 月に安い。 それ以外の生活サービスは、混む時期でも定価が動かない。

    ★このサイトでの使い方 価格の指数は「年平均比 1.00 を 50 とし、±1% を ±3 目盛り」で作る。 換算がすべてのテーマで共通なので、指数 60 はどのページでも 「年平均より 3% ほど高い」を意味する。

更新履歴

  • 経済産業省 商業動態統計(家電大型専門店・生活家電)を出典に追加。店頭のピークが7月で、出荷のピーク6月より1か月後ろにずれることを確認した。「出荷は工事より先行する」という主張が、業者の説明だけでなく2つの統計の突き合わせでも裏づけられた。
  • 初版を公開。経済産業省の生産動態統計(2024年・2025年の月別販売数量)を土台に、複数の工事業者が公表している繁忙期の説明と突き合わせて作成。出荷統計と工事需要のずれがあるため信頼度Cとした。

機械可読の要約:aircon/summary.json